祇園精舎の鐘の音


なんだか、微妙に忙しい一日。
仕事量は多くないのだけれど、仕事の数が多いそんな一日。


そして、なんだか、人のおめでた話が、つづく。
ひとつ、ひとつはいい話なんだけれども、
全部聞き終わってなんだか、無性に腹が立つ。


この、腹立たしさがどこからやってくるのか、考えてみると、
それは、何のことはない、己への腹立たしさだった。


ああ、時間は進んでいるんだな、
僕は相変わらず、全速力でハツカネズミの回転ドラムを回し続けてる。
いつまでも、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる。

歩みつづけると、女の人は子供を孕むことがあります。
歩みつづけると、男の人は自分の名前を忘れることがあります。

藤原新也, メメント・モリ, p104, 情報センター出版局, 1983


みなさん、おめでとう。