靖国参拝


小泉首相靖国神社を参拝し、その理由を説明したらしい。

首相「戦争犠牲者に敬意の念」 靖国参拝理由を説明
 15日午前、靖国神社参拝を終えた小泉純一郎首相は記者団のインタビューに答え、8月15日に参拝を行った理由を説明した。首相インタビューの一問一答(全文)は次の通り。

 ――どのような気持ちで参拝したのか

 過去の戦争を反省しつつ、2度と戦争を起こしてはならないと。今日の日本の平和と繁栄は現在生きている人だけで成り立っているのではない。戦争で尊い命を犠牲にされた方々の上に今の日本がある。戦争で祖国、家族のため命を投げ出さなければならなかった犠牲者に、心から敬意の念をもって参拝している。その気持ちは変わらない。 過去5年間の私の靖国神社参拝に対する批判は3点に要約される。

 1つは中国・韓国が不愉快で反発しているからやめろという意見。私は日中・日韓友好論者だ。就任以来、中国や韓国との友好交流の拡大を続けている。どの国とも1つや2つの意見の違い、対立はある。不愉快なことがあると、首脳会談を行わないことがいいのか。私は「いつでも首脳会談を行う用意がある」と言っている。靖国神社を参拝をしなければ首脳会談を行う、するならば首脳会談を行わないというのが、はたしていいのか。よくない。日本の首相は民主的な手続きによって選ばれている。私は今までの日中首脳会談、日韓首脳会談においても「未来志向で友好を図っていこう」「互恵、相互依存関係を深めていこう」「中国の発展、韓国の発展は日本に脅威というより、むしろ日本にとってチャンスなんだ」ということを表明してきた。

 私を批判する方は「中国の嫌がっていることはやるな」という。「中、韓が不快に思うことはやるな」ということだろう。中韓が日本の国連安保理常任理事国入りに反対していることは日本にとっては不愉快だとして、私が「中国、韓国と首脳会談を行わない」と言ったら、どちらを批判するだろう。私は中、韓が反対しても「首脳会談をすぐに行おう」と言っている。私が拒否しているのではない。「中国の嫌がることはやめなさい」というのが靖国参拝への批判の1つだ。

 「中国に不快な思いをさせてはいけない。中国、韓国の言うことを聞きなさい。そうすればアジア外交はうまくいく」。必ずしもそうではない。どの国も意見の違いを乗り越え、未来志向で友好関係を進展させていくのが日本としても、他国としても大事ではないか。中には「ブッシュ大統領靖国参拝するなといえば、しないだろう」と。そんなことはない。ブッシュ大統領が「靖国参拝するな」と私に言ったとしても、私は行く。大統領はそんな大人げないことは言わない。

 もうひとつはA戦戦犯が合祀(ごうし)されているから行ってはいけないという議論。私は特定の人に対し参拝しているのではない。この戦争で苦しい思いをされ、できれば避けたかった、戦争に行きたくなかった、多くの兵士がいる。そういう犠牲者に対し、心から哀悼の念を表すべきだ。これは日本の文化ではないか。A級戦犯のために行っているのではない。2度とこのような苦しい戦争をさせないという気持ちで参拝している。

 3点目は「憲法違反だから靖国神社参拝しちゃいかん」という人がいる。憲法第19条、20条をよく読んでもらいたい。私は神道を奨励するために靖国神社に行っているのではない。過去の戦争を美化、正当化したりするために行っているのではない。また軍国主義を称揚するような気持ちで行っているのではない。第19条の思想および良心の自由はこれを侵してはならないとある。まさに心の問題だ。日本の首脳が、日本の施設にお参りすることを「外国の政府がもっともだ」「小泉がいかん」と批判する。これが本当にいいことなのか。

 ――なぜ8月15日を選んだのか

 最初、多くの方々が「8月15日だけはやめてくれ」と言っていた。そういう方々の意見も聞き、あえて15日を避けて参拝してきた。しかし8月15日を避けても、いつも批判や反発が起きる。何とかこの問題を取り上げようとする勢力(がいる)。いつ行っても同じだ。今日が適切な日だと判断した。

 ――総裁選への影響は

 総裁候補の考え方とマスコミが争点にしたがっている面が強いから、いかがなものだろうか。


Sankei web
http://www.sankei.co.jp/news/060815/sei046.htm

非常にわかりやすく、何の齟齬もない説明である。

――靖国に合祀されているA級戦犯の戦争責任をどう考えるか?

 戦争の責任をとって戦犯として刑を受けているわけでしょ。ご本人たちも認めているし、それはあると思うが、それとこれとは別だ。特定の人のために参拝しているんじゃない。戦没者全体に対して哀悼の念を表するために参拝している。

asahi.com
http://www.asahi.com/politics/update/0815/004.html


というのも、なかなか法治国家の長として、コレクトな意見。
取りあえずよく練れている。
まあ、5年間も同じような批判を受け続け、同じようなことを説明しているだから、
ネタも繰れて、固まってくるわな。
冷静に常識のレベルではこの小泉首相のこれらの説明で十分のような気がするのですが、
どうも、中国、韓国の皆さんには納得頂けないようだ。


しかし、どんなに筋が通っていようが、国際的な常識がどうであろうが、
ご近所さんに納得して頂けないと言うのは具合が悪い。


隣国とうまくやると言うのも、当然、総理大臣としては必要な職務である。
靖国にしても外交にしても、これは心の問題じゃなく、彼のビジネスとしての話である。
何しろ彼は、首相選で公約してしまったのですから、
政治家小泉純一郎として行かざるを得なくなった、と、いうことでしょ?


ならば、政治家として納得頂けるまで説得する。
聞いてもらえないなら、もう、いいよ!では、ちょっと大人げない。
常識がどうであるとか言うならば、日本と中韓で常識を共有していないということなので、
少なくともここ極東アジアの常識では無いと言うことではありませんか?
多数決したら圧倒的に負けるんですから。


であるならば、自分の意見を通して、かつ、仲良くやりたいのならば、
その国際的な常識を日中韓で共有できるようにしなければ、何にも、事は前に進まないじゃあありませんか?
頭のいい人と悪い人が出会って、うまくやるためには、
頭のいい人が悪い人に会わせるしか無いじゃないか。。。。。
国がよそに引っ越しできるわけでもなし。イスラエルじゃないんだから。


ちょっと上からもの見てて感じの悪い文章だな。
でも、そういうことじゃない?
僕が言いたいことは、政治家なんだから、説得することをあきらめるな、と、言うこと。
それが、政治家というビジネスでしょうに。