腎移植


宇和島徳洲会病院愛媛県宇和島市)の万波医師の行った、腎移植が問題となっている。


病気腎移植で市立病院を本格調査へ 宇和島市
2006年11月08日17時21分

 宇和島徳洲会病院愛媛県宇和島市)の万波誠・泌尿器科部長(66)が病気の腎臓を移植に使っていた問題で、宇和島市は8日、新たに「病気腎」移植が判明した市立宇和島病院に対し、本格調査に乗り出す方針を決めた。同病院の調査で、01年から03年の間に非親族間とみられる腎移植例が計14件あったことがわかっており、さらに調査範囲を広げて病気腎と疑わしいケースを把握したうえで、近く当時の院長ら病院関係者から事情を聴く考えだ。

 宇和島徳洲会病院で11件の病気腎移植を手がけた万波医師は、70年から04年まで市立宇和島病院に在籍。7日の記者会見では、90年ごろから同病院で10〜15件の病気腎移植を実施したことを明らかにしている。

 同病院によると、記録が残っている01年以降を対象とした調査で、臓器提供者(ドナー)と移植患者との関係について、カルテの続き柄欄が空白だった例が5件あったほか、「不明」「病院」と記されたケースも各1件確認された。「知人」「友人」との記載も計7件あったという。市川幹郎院長は「(ドナーに関する記述がないことは)隠そうとしたと思われても仕方がない。移植患者が事情を知らされていなかった可能性もある」との見解を示している。

 万波医師が00年9月、鹿児島徳洲会病院(鹿児島市)で病気腎を摘出し、市立宇和島病院で移植したとされる件についても、同病院の手術台帳で腎移植が実施されたことが確認できたという。

 石橋寛久市長は「常識では考えられず、大変残念に思う。病院側と協力し、可能な限り調べたい」と話している。

asahi.com
http://www.asahi.com/national/update/1108/OSK200611080037.html


報道を観てみても、いまいちぴんとこない。
なぜこの移植が問題になるのかが明らかになっていない気がする。
問題としてはやっちゃったものはしょうがないので、
取りあえず、知りたいのはその腎移植の結果、患者さんはどうなったか、ということだ。


ここのところについて、報道機関は不思議なくらい、報道しない。
意図的に、取り除かれているのだろうか?


基本的に医療の施術を受けると言うことは、
医者を信じて、身を投げ出す事だと思います。
インフォームドコンセントだのなんだのと言っても、結局はプロを信じるしかない、
というか、自分でできるんなら自分でやればいいことですので。。。。


そして、その施術の結果に対して責任を持つのが医者の仕事で(本当にとれるかどうかは別問題として)、
ドナーとなった方や移植を受けた方の予後を抜きに、
医師の施術に関してだけ問題視するのは、いかがなものかと思います。


どうも、報道によると万波医師はずいぶん荒っぽい方法で、
移植用の腎臓を手に入れていたようですが、
その腎臓の疾患や、プロトコールを問題としているようです。
が、疾患のある腎臓を移植に使って、本当に問題ないのならば画期的な、
手術手法だと思うのですが、そのあたりは、材料不足のためか、まるで議論されていないようです。


人体実験だという、批判もあるようですが、
先端医療はつねに人体実験的要素を取り去ることができないのは、
当たり前のことで、患者さんがその他に可能性がないなら、
そこに飛びつくのは、人情というものでしょう。
新しい方法が、常識的でないのは、何も不思議なことではないと思うのですが。。。。
まあ、移植に関するルールも学会縛りくらいの強制力のない緩い縛りのようなので、
法の運用云々の問題でもないようです。


さて、さて、どうなることやら。。。。。