染色なしで細胞を観察 阪大ベンチャーが新顕微鏡開発


なにやらすっかり秋めいてきた、
こんな、季節の変わり目の夜、もうずいぶんまえから重力が僕に重くのしかかってる。
ああ、重いなー。


染色なしで細胞を観察 阪大ベンチャーが新顕微鏡開発

2005年09月03日 http://www.asahi.com/science/news/OSK200509030026.html asahi.com

 細胞内のたんぱく質やDNAなどの分子の動きや構造を、生きたままの自然な姿でカラー画像化できる顕微鏡ができた。分子に影響を与える可能性がある化学物質による「染色」がいらず、医薬品と細胞との反応を、より正確に把握できるという。

 開発したのは、大阪大発のベンチャー「ナノフォトン」(本社・大阪市北区)。新顕微鏡は、観察する対象にレーザーを当て、はね返ってきた光を検出する。この光には、分子の種類や構造の違いに応じて色が変化した微弱な光もわずかに混じっており、これをとらえて画像化する技術を確立した。

 たとえばネズミの心筋細胞を観察すると、細胞内の小さな器官がさまざまな色に光って区別できた。

 同社会長で大阪大教授の河田聡さんは「今まで見えなかった情報が得られる。新薬開発や医学研究のほか、半導体ナノテクノロジーの研究にも役立つ」と話す。一台3300万円で市販する。

参考:http://www.nanophoton.jp/ ナノフォトン


ちょっとした、夢の技術ですな。
大阪大学大学発ベンチャーのナノフォトン


顕微鏡としては共焦点系を使った、ラマン顕微鏡。
生体画像取得時間が約60秒で、空間分解能が500 nm。
細胞の分子レベルでの組成を、3次元的にスキャンできる。


このスキャン速度をどうにか上げていけば、ビデオレートでの観察も、
そのうち可能になりそうないきよいだな。
テクニカルに何が問題かはよくわからないが、ラマン散乱の強度の問題かな?
それにしても、細胞内の分子の移動を、蛍光色素や、ラジオアイソトープを使わずに、
リアルタイムにみる事が出来れば、そりゃー素晴らしい。


しかし、プローブとして可視光を使用しているかぎりはこれ以上の、
解像度の向上は難しいか?
電子じゃ細胞つぶれそうだし、そもそも真空チャンバーが必要か。
でも、ラマン顕微鏡おもしろそうだな。
3千3百万かー。まあ、価値あるわな。使いようによっちゃ。