靖国

ashitano2005-09-30



今週、東京に行ったとき、靖国神社へ行って来ました。
まだ全然まとまってはいないのですが、今日は、靖国関連の報道もあったことだし、
とりあえず、書いてみます。


靖国に行くために、東京の地図をみていたら、靖国ほとんど皇居に面してあることに気づく。
東京って、だいたい地名は知っているのだけれど、それぞれが、点でしかなくて、
位置関係はよく押さえられていません。
永田町やら、霞ヶ関も、皇居を取り巻くように、位置している。新発見。


でかい、荷物を引きずって、何とか地下鉄で九段下に到着。
鳥居をくぐる。大きな鳥居だ。
なにやら、年を召された男性の団体客が多い。もと軍人の方たちだろうか?


さっと、参拝をすまして、遊就館へ。
零戦があって、ちょっとテンションがあがる。
とても、展示品のキャプション全部読む気力もないので、
さっと見て回り、歴史勉強しないといけないなと、反省。
見て回った感じでは、こうゆう視点から日本の歴史をみることも必要だと感じた。
それと、やっぱり戦争はやっちゃいけないと、ほんとに思った。
小泉さんの、言い分がよく分かる。


さて、僕が靖国について、書いてみようと思ったのは、
よく分からないからだ。


なんで、騒いでいるんだろう?
何が問題なのか?


内政問題としての問題点は大きく2点あるんだろう


○ A級戦犯の合祀問題
○ 首相が神社に詣でるということに関する、政教分離の問題


まあ、今日は政教分離の問題が新聞をにぎわしたわけですが、
まず、A級戦犯の問題について。


A級戦犯東京裁判という不当な裁判で、戦犯にされた方だとか、
サンフランシスコ講和条約がどうとか、ジャッジじゃなくて、
ジャッジメントなんだとか、いろいろと、
議論されていますね。


でも、さ、なんだか細かいことはよく分からないのだけど、
この合祀されているA級戦犯の方々は、その裁判で下された
判決によって処刑されたり、獄中死した人たちですよね。


刑が執行されたんだから、これってもう、戦犯でも何でもないのじゃないの?
それも、なんだか怪しい、東京裁判で、後付の法で。
取り返しのつかない死刑という刑罰を受けた。


人間、どんなにやったって、命ひとつ投げ出すのがせいぜいで、
もしそれ以上の罪があるのなら、それは、その人一人だけの罪ではない。そう思う。


まあ、そんなことはどうでもいいんだけれども、
刑が執行されて、罰を受けた人はもう、戦犯でも何でもない。
そうじゃないと、裁判の意味ないよね。
罰を決めて、それを執行して、そしたらチャラよ、
それが裁判じゃないの?法治国家ってそういうことでしょ?



なんで、それをがたがた言うの?



後、小沢さんとか中曽根さんが分祀しろとか言ってるけど、
それは、ほんに、靖国神社の問題で、それこそ政治家が宗教法人に圧力かけていいの?
なんだか、著しく不当なにおいがする。


次に首相の参拝にる政教分離が脅かされるという問題。

でも、ふつう日本人なら神社くらい行くよ?
別に僕も神道なんて、日本漫画昔話レベルでしか知らないけど、
ぜんぜん、行くよ。なんか、神社好きだよ。静かだし。
寺も行くし、入れてくれるなら、ヒンドゥのお寺でも、モスクでも行く。


政教分離なんて、もともとなんだかうさんくさい話ですよ。
だって、仏教用語なしに日本語は成り立つのか?
いただきますとか、ごちそうさまとか、ふつう言うだろう?
結婚式行くじゃない、神式でもキリスト教でも、仏式でも。
総理大臣は葬式行っちゃいけないのか?
そのレベルで、神社に行ってとりあえず5円か10円用意して、
賽銭箱に投げ込むよね。それらはもう、生活のレベルなんですよ。
生活と宗教が切り離すことが不可能な限り、
政治と宗教を完全に切り離すなんて、リアリティーがなさすぎる。


当然、現在の公明党みたいに過度に政治にコミットするのは、
非常に気持ち悪いわけだけど、その辺はバランスの問題やね。


ただ、小泉さんが失敗したのは、明らかにおかしいのは、
生活のレイヤーの話を、政治に利用しようとしたところ。
靖国に参拝することで、得票しようとした、せこい考え。
これはいけない。静かに何食わぬ顔で行けばいいのに。


大竹まことが言ってたみたいに、
ほんと毎日行ったらいいのに。
むしろ、靖国に下宿するとか。朝、小泉さんが靖国の境内はいてたりして。



まあ、僕の国内問題としての靖国への疑問は今のところこんな感じです。
あんまりうまくは、かけないのだけれども。。
国際問題としての靖国はまた今度、いつか書くかもしれません。