秋雨

ashitano2005-11-03



もうすっかり秋も深くなって、早くもこの街は冬支度が始まろうとしています。
ぼちぼち落葉樹の葉は落ち、学内のアスファルトは黄色い絨毯が敷枯れ始めています。
きょうは祝日、それでもやっぱり学校で仕事、
研究棟には人もまばらでゆっくりとした時間が流れる。


壊れたコーヒーメーカーを横目に、緑茶を一服。
PC起動、いつもの起動音。人がいないぶん相対的に音は大きく聞こえる。
窓辺の水槽にはベタ。こいつも、祝日は眠そうだ。エサをぱらぱらとやる。
しかし、人間とは野蛮なことをする。


生命を飼うなんてことがちょっとおこがましく感じた。
水槽につながった電気のコードは三本、ヒーター、循環器、照明。
これらのコードの先には、どこかの発電所で馬鹿でかいダイナモが回っている。
熱源は火力か原子力だろうな、そして何十キロもの送電線。
こんなちっぽけな、命を維持するためにはその巨大なシステムが必要だ。


頼まれもしないのに今日もカラスはカーカー鳴いている。